ドイツのホームセンターのCMに批判殺到!人種差別的演出で炎上

昨年のイタリアD&G炎上に続き、今年3月にはドイツのDIY企業が公開したCMが世界規模炎上。ネットで世界がつながった現代では、グローバルな「眼」から隠れておくことはできそうにない。欧米企業の発信したメッセージが何故、炎上してしまったのか見ていきたいと思います。

アジア人女性への蔑視・偏見


ドイツのDIY企業「HORNBACH AG(以下、ホルンバッハ)」が、自社CMの動画でアジア女性を差別的に描いたとして問題になっています。
動画に登場するのは、庭仕事で汗をかいている5人の白人男性。庭仕事の後、彼らが来ていた下着はビニールに梱包販売され、そのビニールバッグを入手して下着の匂いを嗅いでいる女性がウットリ恍惚とした表情をうかべるという内容になっています。そのウットリ顔の女性が「アジア女性」に見えることと、動画内に「春の匂い」という「日本語」が映っていたことなどから動画のメッセージに「アジア人女性への蔑視・偏見」が込められていると批判される展開になったようです。
この問題になったCM動画をオンライン配信したのは、ドイツのホルンバッハというホームセンター。農村のようなところで作業している白人男性の服を、研究員らしき人が真空パックにして自動販売機で販売するという設定。販売されたパック詰めの衣類を、アジア(日本っぽい)と思われる都市部の女性が入手して匂いを嗅いでいるというCM。どのような流れで炎上していったのか、時系列でみてみます。

2019年3月15日(騒動起点):ドイツのホルンバッハがTwitterで自社商品「春の香り」CM動画を投稿  

3月中ごろ CM公開後から、「人種差別」的という批判が発生

3月18日 そうした声に対応する形でホルンバッハは動画の「白人男性×白人女性」版をTwitterリプライで投稿。人種差別ではない、とコメントを出す。

3月27日 ドイツ在住の韓国人がChange.orgで抗議キャンペーンを開始。1000名以上の署名が集まる

翌日、3月28日 オンライン署名キャンペーンについて欧米メディアが報じる。 同日、ホルンバッハが釈明(実在せず、架空の国のストーリーである等)をTwitter投稿。文面から謝罪が伝わらないとして、益々炎上

3月30日 日本でもメディアの注目が集まる

4月2日時点  オンライン抗議の署名が1万8千超え。ホルンバッハは、沈黙のまま静観。

ドルガバとホルンバッハの違い


ドイツ在住の韓国人がホルンバッハ動画の問題を指摘して、署名運動につながった一連の騒動。この動画BGMには、女性の喘ぎ声のように聞こえる音も使われていて、動画のラストで女性は白目をむく表情。CMの演出がセクシャルなものをにおわせ、女性が白人男性の下着臭によって絶頂を感じていると思わせるような作りともいえます。 ドイツを含む欧州では今なお(一部で)アジア人蔑視が残っていて、中でもアジア女性への差別・偏見には深刻なものがあるといいます。 ホルンバッハの動画は、一部の欧州男性の「アジア系女性」には、こうあってほしい(あるいは、おそらくこういう嗜好だろう)という勝手な思い込みや妄想が作用しているのかもしれません。Twitterでは、ハッシュタグで「#Ich_wurde_geHORNBACHt (「私はホルンバッハされた」)」というものが生まれ、タグを使った抗議の声が多数あがっている。

今回のドイツ「ホルンバッハ」の顧客はドイツ国内に住むドイツ人がメイン。そのため、ネットで炎上した韓国やアジア圏の消費者はビジネスの「圏外」にある。イタリアのファッションブランドD&Gの動画炎上事件と違って、欧州のヨーロッパ人がターゲットのホルンバッハにとってはネットで一部の人が「#Ich_wurde_geHORNBACHt」とアジア系女性蔑視を訴えたところでノーダメージなのかもしれません。このままSNSでの非難や中傷が続いたとしてもやりすごし、騒ぎがおさまるのを待つ消極的対応に徹する可能性もありそうです。

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